偶然発生

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偶然発生
偶然発生した最初の生命はどこから来たのか？ダーウィンとネオダーウィンの進化論は種類別の有機体とそれらが変異する期間とその作用にフォーカスしているだけであって、私たちの“原始惑星”（と言われている）から有機生命が偶然に発生した、いわゆる“偶然発生”について説明していません。

“偶然発生”は他の情報を無視して地球上の最初の生命について論じています。偶然発生の概念は、紀元前6世紀にギリシャの哲学者アナクスマンドロ（Anaximander）が、生命は太陽光線に照らされた泥から発生した、とする推論と全く同じです。しかし、ダーウィンの進化論は生命の進化する変異過程とその作用にフォーカスすると同時に、生命の発生についてこのように言っています、太陽に照らされた“小さな池”の有機塩が活性化して生命が発生した。1920年には、科学者オバーリンとホールデン（Oparin and Haldane）が“偶然発生”と言う不確実な情報に基づいて次のように宣言しています、紫外線が原始の水に働き生命の基であるアンモンニャとメタンの“溶けた熱いスープ”が発生した。

読み続けるうちに、一般社会とマスコミは進化論の推測に異議なしと言う興味のある事実を発見しました。しかし最近20年の間に多くの科学者達がこの推測論に不安の念を示していることは否めません。20世紀の科学とテクノロジーは今までの推論に基づいた理論を破棄する一方、哲学的必要性と形而上学を摘出してしまいました。21世紀の科学とテクノロジーはフィジカルプロセスからただ仮定するだけで説明できない問題をも明らかにするでしょう。

多くの人々がプリバイオテックスープ論は事実確証されたように受け止めている。しかし事実である確たる証拠は全くない。証拠のない論証を受け入れるとは衝撃的である。¹

数百年前既に科学者と宗教家は（無神論者、不可知論者、有神論者を問わず）偶然発生説を否定しているのに、なんとも奇妙で矛盾した話である！²

事実進化論を保持する科学者たちは自由生息するバクテリアのような単細胞生物の寿命の確立はアミノ酸のような生命のビルディングブロック（告ｬ要素）の組み合わせの結果ではないか、と見直されている。エール大学の物理学者であり細胞生命の起源（1993年）の著者で名高いハロルド・モロウィツ（Harold Morowitz）はこのように言いました、どんな種類でも偶然発生する可柏ｫは1兆1千億分の１の割合。³

1981年にEvolution form Spaceを発刊した不可知論者で名高い、フレッド・ホイル（Sir Fred Hoyle）は偶然発生の比率は104万分の１であると言いました。分りやすく言うと（がらくた置き場の上を竜巻が通過し、その中の物質からボーイング747ジェット機が組み立てられるようなもの）。⁴

“DNAの仕組み”の発見協力者、1953年の細胞生命“殆んど奇跡”の著者と無神論者でもあるフランシス・クリック（Francis Crick）5　は彼の発見でもある難解なDNAの内容を理論的に説明できなかったので、1970年代に“間胞子”理論を立案しました。

ところで、一般的に科学者達は違った分野の研究を手がけながら、1050分の１の“起きるはずがない基準”を決めたがります。従って、1兆1千億分の１のチャンスでも104万分の１のチャンスでも、とにかく生命は何らかの形で無いところから発生したと言う統計上起きるはずがない問題を調べるのが、科学的概念なのです。

ハーバード大学の生化学者でありノーベル賞受賞者でもあるジョージ・ウォールド（George Wald）の次の声明が全体的状況を明らかにしています。

生命が偶然に発生することはありません。従って生命の偶然発生論は考え直さなければなりません。しかし我々の存在は事実なので、結果を見て私は生命の偶然発生を信じています。⁶

¹ マイケル・デントン、進化論：危機に来た学説、Adler and Adler, 1985,261。
² ジョージ・ウォールド、“生命の起源”科学的アメリカ、191：48、1954年5月。
³ ハロルド・モロウィツ、“生物学の中に流れるエネルギー”アメリカプレス、1968年。
⁴ サー・フレッド・ホイル、自然界、vol. 294：105、ナンバー12、1981年。
⁵ フランシス・クリック、生命 - 起源と自然、未来、1982年。
⁶ ジョージ・ウォールド、“生命の起源”科学的アメリカ、101：48、1054年5月。