古代メャ|タミア

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古代メソポタミア
考古学は古代メソポタミアについて何を明らかにしたのでしょうか？

今回、聖書で言及している古代都市と文明を考古学上の証拠から知るために、私は古代と現代の地図を見比べながらその違いを調べました。アブラハム時代の都市と族長たちとは、はたして彼らは実在の人物なのだろうか？　旧約聖書では、アブラハムの故郷である“ウル”は南メソポタミアで勢力を奮った都市国家であった、と４回言及しています。その通りウルは現在のイラクに位置し、前世紀には地域的紛争の間に断続的に発掘が繰り返され異教徒の豊富な文明とその資料が明るみに出ました。創世記を見ると、アブラハムの父親テラは家族を連れてウルの北、“ハラン”に移動しています。¹　この古代都市は現在のトルコで発掘され、同地域にはナホル村（アブラハムの祖父）、セルグ村（曽祖父）が今でも存在しています。²

今まで埋もれていたメャ|タミア文明の場所と工芸品の多くは発掘され、その中でも最も劇的な発見はなんと言っても紀元前２１００年代の粘土板“シュメール王の一覧”です。この粘土板とプリズムは二種類に区別されていました；ノアの大洪水の前のシュメール王一覧と大洪水後の王の一覧です。³　世界的大洪水については最も古い文明社会の広範囲に亘って記録されています。例えば、古代バビロニアの“ギルガメシュの叙事詩”の中に世界的大洪水の話が載っています。発見された粘土板には聖書に書かれているニネベとマギドの地名も掘り込まれ、叙事詩には大きな船を建造した人と、動物を乗せた船と、鳥を使って水のない乾いた土地をさがしたことも記録されています（ノアの箱船）。⁴　

前世紀の考古学はその地域全体を通して巨大な軍事力と律法の支配下にあった古代メソポタミアの文明を明らかにしました。中でも黒閃緑岩（黒せんりょく岩）で作られた高さ７フィートの“ハムラビの法典”は貴重な発見です。７フィートの塔には300に及ぶバビロン王による掟が刻み込まれています。約紀元前1750年前の法典は聖書の初めの五書と類似した民法で占められています。チグリス川近辺の古代都市“ヌジ”では約２万に及ぶ粘土板も発見されました。その粘土版には紀元前1500年から1400年当時の文化と慣習と律法が象形文字で綴られ、殆んどが聖書の初めの五書と類似していました。⁵

現在のトルコ、シリア、レバノン地域を統治していた中心的古代王朝ヒッタイ文明は旧約聖書全体を通して言及されているにも拘わらず、聖書以外の日宗教的世界ではこの人々についての知識はありませんでした。約１００年前、トルコはアンカラの東方で広大な“ヒッタイ帝国”の古代都市である首都“ボアーザキー”が発掘されています。その後発掘調査団は、１９００年代まで多くの学者達が“架空”の歴史、言語、文化、だと判断していた人々についての貴重な情報を発見したのです。⁶

聖書は、紀元前５８６年にエルサレムを崩壊してユダヤ人たちを連れ去り７０年間捕虜としたネブカデネザル王とバビロン帝国について非常に多く語っています。事実イラクのバグダット市から約５５マイル南方で３０００エーカーに及ぶ古代“バビロン”も発掘されています。廃墟となった遺跡には有名なジッグラト神殿と、ネブカデネザルの宮殿と、厚さが８０フィートに及ぶ巨大な壁も発見されました（その壁の上で４頭立ての馬車が一回りできる）。⁷

パレスチナ人は“海の民”としても知られ、初期カナンの地を支配するために長年イスラエル人を悩ました好戦的民族です。パレスチナ人については旧約聖書で２００回言及しています。ガザ地区から地中海北方にあるアシュカロン港に高ｦていた彼らの重要な要塞が最近発掘されました。アシュカロンはエレミヤ書や他の旧約聖書の中で洛ｾされている通り紀元前６０４年にネブカデネザルによって破壊されました。⁸

全く単純だと思われるかも知れません、しかし私は以前、聖書の中で説明されている土地や地名が今でも存在しているなどとは知らなかったのです。　全く単純だと思われるかも知れません、しかし古代メソポタミアの歴史の調査は感動的でした。

¹ 創世記１１:３１．アルフレッドHoerthの考古学と旧約聖書を見てみよう。ベーカーブック、1998, 59-72。
² 創世記　１１:22。
³ Hoerth、考古学と旧約聖書、188。
⁴ 上に同じ、192-96、創世記の7章と8章を見る。
⁵ ランデル プライス、その石たちが叫んでいる：考古学者たちは聖書全体をどう解釈しているのか。ハーベルト・ハウス出版社、1997年。92−94．Hoerthによる考古学と旧約聖書も見てみよう、119, 102。
⁶ パット・ザカラン、考古学と旧約聖書。Probeミニストリー、www.probe.org/docs/arch-ot.html, 2003, 2-3。プライス、その石たちが叫んでいる。82−83．
⁷ Hoerth　考古学と旧約聖書、372-378。
⁸ 上と同じ、233-234。